チクル妄想工房

サークル「小公園」の仮拠点です。ガムベースの作ったものを載せたり、他人の創作物への感想を書いたりしています。

ノベルゲーム

僕はノベマスなど見てますが、演出のことはよくわからないながらも、直感的にすげえって感じることがあります。擬似的にノベルゲームの形式はとっていても基本は動画というメディアなので、単純に動画として素晴らしく動いてるってことももちろんありますが、いかにも動画コンテンツ的でない演出というものもあって、これはフリーのノベルゲーム制作に取り入れたら面白いのでは?みたいなことも考えm@s。
コレは良い!という作品があったからこの記事を書いたわけではないので、具体的な作品名を挙げた批評はしないんですけど、例えば立ち絵の使い方はどの作品といわず全般的にノベマスのほうが凝ってる、と言えるんじゃないでしょうかね。すべてではないでしょうけれど。まあ立ち絵の使い方が大きく進歩していったというのは、ノベマスというメディアの性質からして当たり前なのかもしれませんけれども。

ノベルゲームが小説+音楽+背景(+立ち絵)という構造のメディアであるっていう認識は、制作する際に素材をそろえる段階ではその通りなのかもしれませんが、プレイしてみてどう感じるか?という視点に立てば、必ずしもその認識が唯一の正解であるとはいえないのではないでしょうか。

しかし、フリーノベルゲームの利点が制作のハードルの低さにあるというのも、またすごく大切なことであるとは思います。とりあえず文章が書ければとりあえずあとの素材はフリーで何とかして、便利な制作ツールがあるので最低限の機能を覚えればなんとかなる、というものですから。特定の作品を批判してるのではなく単純な事実としてそうであるということです。
誰にでもスゴイ作品が作れるわけじゃないってのも、わかってます。僕だって能力の高くない人間です。また作品のあらゆる面が高水準でなくても、一点が秀でていてあとはいまいちで、でも素晴らしい、という場合もある。
でも、それでも、「ノベルゲームとはこうあるべき」という固定観念みたいなものは、誰かがどうにかしたほうが、いいんでないかな?と思うこともなくもないです。もしも「ノベルゲームとはこうあるべき」ってのが、制作者に対して圧力になってしまうことがあったりしたら、それはちょっとマズイことではないかな。


ま、それはそれとして、どうしても言いたかったのは、ノベマスはすごい!ということです。
題材の選び方からしてもフリーノベルゲームにはなかなか見られない発想があります。