前回、前々回のエントリに対し、akinoさんにご返答頂きました。ありがとうございます。
ノベルゲーム制作の勉強はどうやったらいいの?教えて
ノベルゲーム制作はオーソドックスなものから始めたらいいのですか?
「お〜ぷん☆はあ〜? トで イこう!」
みんな 自分で 考えることから 始めてみては?−NOTE
自分の意見にそこまで強烈に執着するつもりもないのですが、意見交換によって自分のなかで段々まとまってきたということもありますし、有用な部分もきっとあると信じて書いておきます。
僕のエントリには、基礎知識以上の実践知識まで提供したい、という主張は確かにありますが、一から百まで手取り足取り補助しようという意味ではありません。作品というものは、外部の人間がどんなに手厚く手助けしようと、結局のところ制作者が自力で悩み抜いて汗を流して作るしかない。知識や技術を伝えるといったところで、与えられた知識や技術がまるごとそのままの形で作品に活かせるかどうかというと、必ずしもできないと僕は考えています。
そういった意味において、どのような知識も、まずは制作の「基礎」でしかないのではないかと考えます。
一から百まで手取り足取り……ということは、そもそもできない。
だから、akinoさんは「どんな素材を作り・集め、「総合芸術」としてあるためにどのように演出すればよいか、という部分」も「自分自身で考え、悩み、構築しなければならない」と考えているようですが、僕は自分の書いたその部分も「制作においては基礎」のうちじゃないかな、と思っています。
もちろん、といってはなんですが、自分で考えることは必要だと僕も思っていますよ。何かを教えられたとしても、それについてあとで自分で考えてみる。
「創作活動には、義務教育で扱われる問題のように始めから答えが用意されているわけではない」というご意見はもっともだと思いますし、実際にやってみれば嫌でもわかるし、しばらくやっていればもっと実感できるでしょう。何なら、そういう心構えについて語るページがあってもいいわけですし。そんなこと真面目に語っても安い自己啓発でしかないと思いますけど。
でも、「あまったれるな」と制作を始める前から排除してしまうのは、ちょっと冷たい気がします。
はう。さんにコメントを頂いて改めて考えたことも含め、自分の一番の主張を言い直すならば、こうなるでしょうか。
ウェブサイトや書籍に無秩序に散らばる雑多な情報を、初心者が「集合知」として享受しやすいよう再配置する。
現在ばらばらに存在している様々な情報の検索性を、まとめサイトという形で高めてやる。
道玄斎さんのいうように、ある作り方がある人に向いていても別の人には向かないかもしれない、作り方に絶対的な正解などない。僕もその通りだと思います。だからこそ、様々な情報へのアクセスを容易にするという手助けがあったらいいな、と思ったのです。
それをどう使うかは制作者次第でしょう。
本当に何かが作りたいならば、他のひとの作品を読む、自分で制作に関わる情報を集める、なんてことは各自でやっていると思います。
それでも技術的な情報提供の手助けができるなら、まとめページもいいんじゃないかな、と。
一気に色々書いてきましたが、まだ書きたいことはいくつかありますね。
例えば、レビューの主観性、客観性という話についても、もやもやする気持ちがありますが、またいつかの機会にしようと思います。