チクル妄想工房

サークル「小公園」の仮拠点です。ガムベースの作ったものを載せたり、他人の創作物への感想を書いたりしています。

『グリンピースならいっぱいある』

www.freem.ne.jp

作者 左巻正樹氏
たんぼくんとイネ子ちゃん


無限にあるグリンピースを仕入れて、それを原料にしてさまざまなアイテムを作るゲーム。
ある種のRPGなんかのアイテム合成とか鍛冶みたいな感じ。
アイテム加工ゲームと書いてある通り、本当にアイテムを加工するだけのゲームで、製作したアイテムの数が増えるにつれてお話がすこしずつ語られたりもする。お話はコメディSFというふうな話でいい雰囲気。ゲーム画面もシンプルで操作もシンプルですごく良くて遊んでいて心地いい。なんというか全体的にセンスが好みだった。

グリンピースを原料にアイテムを加工するという不思議な設定がとてもよかった。
アイテム加工という作業の何が面白いのかを改めて考えるとよくわからないのだが、こういう作業を面白いと感じる人間も存在して、僕もそうだった。むかしRPGでこういう感じの作業を延々やっていた覚えがある。このゲームはその作業方法を非常に単純にした感じで、出来上がる品物にも脈絡が無い。
ただ、続けて二度三度遊ぶものではないと思った。だんだんおおもとの原料であるグリンピースの仕入れが面倒になってくるし、一度クリアしてしまうとそもそもなんのためにこんな作業をしているのかという疑問が頭をもたげてくる。アイテムを生成することで自分のキャラクターが強くなるわけでもないのだ。おそらく、そういうものなんだと思う。
なるほどこういうゲームも作り方次第でこんなに面白く感じるものなのだなあと思えただけで素晴らしいと思った。