チクル妄想工房

ガムベースの作ったものを載せたり、他人の創作物への感想を書いたりしています。

夢幻競輪 五人の高校生の愛と友情の登校時間

『夢幻競輪 五人の高校生の愛と友情の登校時間』 (ふりーむ!ダウンロードページ)
作者HP threeennne

ノリと勢いのノベルゲーム。ちゃんとしたストーリーがあるのでもなくて、本当にノリと勢いといわれるもので進んで、終わります。
作者さんはご自身のサイトで「「ああ、自分も昔、こんなことやってたかもしれないな」と少し思い出を振り返っていただけるような作品を目指しました。」と書かれていますけど、確かにそういわれればそういうものだった気はしてこなくもないですが、それよりもいろんな意味でお話自体はあとに何も残らないものだった(オチからしても本作はそういう話として書かれているのではないかと思います)。気軽に読むことができてとてもよかったですね。僕にとっては暑苦しくなりそうでならない具合のいい温度で。

『街』をかなり参考にしたのでしょう、話の無茶な展開やマウスオーバーで出てくる語句の説明(『街』では「TIP」といわれてたやつ)やバッドエンド後の解説なんかが非常にそれっぽい。
演出が良かったので感想を書いてるんだけど、おそらくノベルゲーム(サウンドノベル)を正統に発展させていくと演出面でこういうものになっていくケースがある、と思わせる作品でありました。背景やBGMやSEの使い方、画像の動かし方、文字を大きくしたりなんだり、そういう演出が、ひとつひとつは変わったことをしているわけではないけれど、どれもこの上なく丁寧でうまいと感じました。ノベルゲーム(サウンドノベル)らしい作品、というものの、一つの方向性が示されているような気がします。

あとスクリプトエンジンが「Ren’Py」だったのも注目ですか。Ren’Pyってこういう作品も作れるんですね。いいのかもしれませんね。


久々に感想書いたんですけど、面白かった作品は感想を書く、そうでない作品は書かない、というスタンスでもないので、他にも書き残しておくべきかもしれない作品はいくつもあるんですけど、気が向いたら、なんですよね。