チクル妄想工房

サークル「小公園」の仮拠点です。ガムベースの作ったものを載せたり、他人の創作物への感想を書いたりしています。

文学フリマ前橋 終了

ブースに来てくださった方、買ってくださった方、ありがとうございました。
想像していたよりずっと多くの方々に手に取って頂き、感激の至りです。まさか市長さんにも買っていただけるとは!
一冊も買ってもらえないことも覚悟していましたので、ほんとうにうれしいです。

ノベルゲームをメインでやってきた身としては、実はそれなりに準備して身構えて参加したのですが(ノベルゲームは付録なのにキャプチャ画像貼り付けたサンプル冊子も作ったし、ディスクにジャンルの説明書きも入れました)、ノベルゲームをよくプレイしていたと仰っていた方もいて、なんだかほっとしました。

本は10部しか刷らなかったのですが(印刷会社さんが数冊多めに印刷してくださったのでもう少しありましたが)若干余っております。若干というか、半分くらい余っております。
はやくも、もっと多くの方に読んでいただきたいという欲が出てきております。フリーノベルゲームやら動画やらで公開していると、最後まで読まれるかどうかは別としても(DLするだけ、ちょっと読んで止める、というケースが自分はかなりあります)、何年もたてば累計数百DLくらいにはなるのです。即売会で予想以上の方に買ってもらえたとはいっても、事実ほんの数人の手に渡ったのみなのです。紙の本にしてしまったので、なにより、これ以上何もしないでいれば、放っておいてもDLしてもらえるwebでの公開とは違って読者は一人も増えないのですよね。

5月の文学フリマ東京にも応募しておけばよかったとちょっと後悔しています。

100円という価格設定は異常だったらしく、確かにそこそこページ数もあるしキレイに製本してお金も手間もかかってます。元々、相当な値段で相当な数を売らなければ、元手を取り戻すのは不可能なものに仕上がっていますから、採算は度外視なのです。
それでも、どうして100円なんて価格にしたかというと、さいしょはフリーノベルゲームとして公開する予定だったので、お金をもらって提供するという気持ちでは無かったのです(加えて、出展者として初参加だったこともあり、中身に自信も無かったのですごく安くしてしまったという)。
でも無料で頒布しても、読まれずに捨てられるのはつらいので、せっかく紙の本の形にするので、いくらかでもお金を出して手に取ってくれる人にだけ、渡したかったのです。
なので、わざわざ買ってくれたことは、ほんとうにうれしいのです。

あと、あんまり高額にすると解釈によっては「営利目的」になって、付録の「公園」の素材利用規約が問題になりそうかなという事情もありました。本編の「潜像」の読解を助けるために付録するだけなので、わざわざ問題にしたくありませんでした(それでも営利目的利用要相談の素材については許可は取りました)。


余った分は、今後もなにかのイベントに参加する機会があったら頒布するとか、知り合いであれば直接渡すとか、郵送とか、どんな形でもいいんですけど、はたしてそれだけの価値がある内容かどうかわたし自身にはよくわからないのですが、いずれ誰かに読んでもらうことができたらいいかなと思っています。