チクル妄想工房

ガムベースの作ったものを載せたり、他人の創作物への感想を書いたりしています。

第1回文学フリマ前橋出展に関する同人誌制作事情について

今年の文学フリマ前橋は3月24日開催。あと1か月半です。

今回は身の回りにいろいろあることが解っていたので出展申し込みしなかったのですが、かわりに5月の文学フリマ東京に応募しました。まだ何も考えていませんが、ひとつでも短いものでも新規で出せればいいなと思います。出せなければ前回作った一冊だけになってしまいます。

 

昨年の同人誌制作について、ちょっと振り返ってみようかなと思います。

昨年の文学フリマでは、同人誌を生まれて初めて作ったので、組版も印刷のことも、何もかも一から勉強しなければなりませんでした。書籍やwebで情報収集しようとは思ったのですが、そも何を勉強すればいいのかも最初はさっぱり解りませんでした。それでも自分なりに色々探して参考にはしたつもりでした。

例えば、参考資料のうち手元に残っているのだと、現在入手困難なものもありますが、 

デザインのひきだし32

デザインのひきだし32

 

 紙の見本が大量に付いている本です。シリーズ本みたいですが、偶然本屋で見つけて、面白そうだったのでそのまま買いました。印刷所によって使える紙が違うので、完全にこれを頼りに決めるわけにはいかないのですが、だいたいこんな感じの紙がいいなというイメージを持つのにはよかったと思います。  

「伝わる」印刷物の基本ルール: 作り方・発注の仕方がよくわかる

「伝わる」印刷物の基本ルール: 作り方・発注の仕方がよくわかる

 

組版の基本的な事柄をそれなりに網羅してるんじゃないかなと思います。買った経緯は忘れました。パソコンで文章書いてるだけだとわからないような、印刷方法にも種類があるとか、綴じ方にもいろいろあるとか、入稿ファイルの作り方とか、嘘でも紙の本を作ってみるなら知ってないとちょっと困るみたいな知識もあるんですよね。面倒かもしれませんが、基本的な知識を一通りざっくりと勉強してから取り掛かるのがいいだろうと考えます。

あと、ジャンルが違うのであまり使わなかったのですが、 

すべての人に知っておいてほしい グラフィックデザインの基本原則

すべての人に知っておいてほしい グラフィックデザインの基本原則

 

 これも本屋で見つけて買ったのだと思います。 

タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[デザインラボ]

タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-[デザインラボ]

 

 これも一応読みました。

組版はwordでやりました。これは失敗だったと思っています。何か月分か料金を払ったとしてもInDesignを使ったほうが、ちゃんと覚えれば自分のスキルにもなっただろうし良かったでしょう。わたしのやり方が悪いせいかも知れませんが、Wordは文章の間に入れた写真がずれまくる。文書内の画像をアンカーで段落に紐づけるという仕組みのせいです。画像を使わず文章だけで作るならWordで十分なのかも知れません。
次ちゃんとしたのを作ることがあるなら、出来ればInDesignを覚えるところまでやりたいと思っています。

 

あとは、印刷所を検索して比較しました。印刷所のサイトを見るのはもちろんですが、複数の印刷所から用紙・印刷製品のサンプルを取り寄せたりもしました。
印刷所は、実現したいデザインと料金の兼ね合いで決めることになります。印刷所によって出来ることも使える紙も金額も全然違うので、印刷所選びはかなり大事な気がします。

ちなみに、「潜像」はちょ古っ都製本工房さん、「やがて僕の訪れる公園」の冊子はしまうまプリントさんにお願いしました。価格重視で決めた面もあるのですが、どちらも十分な品質で満足しています。

情報を集めていると、印刷所の比較サイトというのが色々見つかると思います。去年はこちらは使わなかったと思いますが、こういったサイトもあります。

photobook.ikuji-park.com

去年わたしもお願いした、しまうまプリントで作っているような、フォトブックという形式の本を作る印刷所の専門比較サイトですね。

文学フリマでも、例えば、詩と写真、みたいな本を出しているサークルさんだと、フォトブックという分類になる本も多いかなと思います。
「やがて僕の訪れる公園」の冊子は、おおまかなプランとして、少ないページで写真(スクショ)メインで、頒布しないのでごく少部数で、という想定だったので、あれこれ調べてフォトブックという形式があるのを知って、実現できそうなデザイン、頼みたい印刷所を検討してゆきました。

こちらのサイトでは、実際に複数のフォトブック取扱い印刷所で製品を印刷し、写真の印刷品質、価格、その他サービスについて比較しています。
印刷にあたり重視する条件によって比較しているページもあります。例えば、スマホを使う場合、納期重視の場合、など。手っ取り早く見たいなら、条件一覧ページやおすすめランキングページもあります。

しまうまプリントは文学フリマの同人誌ではぼちぼち使われているんじゃないかと思いますが、こちらのサイトには特集ページもあるみたいです。

photobook.ikuji-park.com

同人誌向け情報としては、フォトブックでイラスト集を作るための情報もあります。イラストを綺麗に見せるには写真印刷とは異なったポイントがあるということらしいです。印刷の種類、綴じ方などの選択の基準が、イラスト集を作成するケースに絞って解説されています。
わたしの場合は印刷品質にそこまでこだわるつもりが無かったので知らない知識もありますが、用途・目的によっては勉強する事柄も増えてきますね。

photobook.ikuji-park.com

自分であちこちに印刷を頼んで、実物を見て比較するということは個人だと難しいので、こちらのサイトはフォトブックに限りますが、印刷した現物でもって出来栄えを比較した情報というのは有用なんじゃないかなと思います。印刷サンプルを頼める印刷所ばかりではないし、サンプル注文が有料だったりもしますので。

印刷所選びの際にはこうした比較サイトも参考にしたらいいのかなと。整理された比較情報からおよそ印刷所の目星をつけ、あとは各印刷所のサイトでさらに詳しい情報を調べて、どこに頼むか決めるという使い方になるでしょうか。

 

ところで、昨年わたしは自分のミスで一度注文し直しています。バンドルフォント利用の権利がちょっと怪しかったのです。完全に見落としていました。まあ、同人誌への利用が問題にされるのかどうか知りませんけど、初回ということもありますし、リスクになりうる要素は極力排除したかったのです。
そんなこともありますから、時間に余裕をもって完成させるというのが割と大事だったりします。開催日が近づくにつれて印刷所も予定が詰まってきますし、間に合わせるために納期を短く設定すれば大体料金が上がります。