チクル妄想工房

サークル「小公園」の仮拠点です。ガムベースの作ったものを載せたり、他人の創作物への感想を書いたりしています。

ノベルゲーム制作の勉強はどうやったらいいの?教えて

書きたい話題はふたつあるのですが、ひとつずつ消化していきましょう。

昔からお世話になってますレビューサイト「久住女中本舗」さんのエントリ。

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.60

僕の記事の前に、まず元の記事を読んでいただきたいのですが、
道玄斎さんの、制作技法を書いた本やサイトに関する考えのポイントは、「一つの制作方法に拘泥せず、色んな制作方法に目を通してみましょう、というのが私の言いたい事だったりします」ということのようです。

僕が気になっているのが、その後にカッコつきで書かれている「色んな人の色んな技法を纏めるサイトとかあると凄い有益だと思う」。これについて僕は大いに賛成したい。
僕は、ただ色んな人の技法をまとめるだけではなく、それぞれの技法について、まとめた人が解説を加えるとか、技法を扱っている素材別に分類して初心者へのお勧め文献リストを作るとか、そういったことが必要なのではないかと考えます。

制作側からみれば、ノベルゲームは「文章」「画像・映像」「音」でできている。もちろん享受者からみればそれだけではない(選択肢、繰り返しプレイという仕組み等様々ある)が、素材を作る・集める制作側にしてみれば、どんな素材を作り・集め、「総合芸術」としてあるためにどのように演出すればよいか、という部分がとても知りたかったりする。だから制作技法みたいな記事は、ざっくりと「文章と背景と立ち絵とBGMとSEを集めまして、スクリプト組みまして……」みたいに書かれてるだけじゃなく、特定の分野に絞って専門的に書かれていた方が、ありがたかったりすることもあるわけです。「ノベルゲ専用の記事」でなくてもです。
また、ノウハウ記事は、自分自身で「これはこういった意図で書かれた記事である」と解説することも必要ですが、その記事に、制作上どのような実用性があるか、最終的に判断しなければならないのは「読み手」なわけです。だから、そこで有用になるのは「書評」「レビュー」ではないでしょうか、と、考えます。
要するに、①「文章」「画像・映像」「音」それぞれに関する技法、またそれらを組み合わせた「総合芸術」としてのノベルゲーム制作の技法の記事があり得る。②そして、こういった記事を「分類」し、「まとめ」て、「レビュー」するサイトが必要だ。ということです。

制作者は、初心者であればとくに、自分の求めているあるいは自分に必要な技術が何なのか、自分でも把握していないかもしれない。把握していてもでは何を参考にしたらいいのかよくわからない場合がある。そういった人に「何でも読め」「そして好きなように作ってみろ」というのは、確かに何となくもっともらしいアドバイスっぽいかもしれないが、親切な案内とは言い難いと思うのです。だから、初心者が「ノベルゲーム制作にはこういった本やサイトが参考になるよ」ということを知ることのできるサイトがあったら、便利なのかな、と僕は思うのです。
例えば「○○学入門」みたいな本がありますが、ああいった本には、巻末や章末に充実した参考文献リストがついています。ある分野の要点をざっと知るだけではなく、もっと深く細かく勉強しようと思ったときに、さらに学びたい細かい分野には、読むべき重要な文献があるわけですから、文献のリストとその概説があればいい本を選択することができる。
だから、そういうリストが、ノベルゲにも必要なんじゃないのかなと思う次第でございます。

いまのところそういうのを僕が作る予定はありませんけれども。